国際サリドマイドシンポジウム、各参加者まとめの言葉

増山
ではだいぶ時間が迫っているので、参加していただいた皆さんになにか一言ずついただいて終わりにしたいと思います。

イロンカ
日本の仲間の皆さんにメッセージをお伝えいたします。

みなさんの奥ゆかしさ、控えめなところ、そういったものはもちろん非常に素晴らしいですけれども、それは認めますけれども、しかし、その謙虚さというのでは、皆さんの権利というものは達成することはできません。

生活の改善が必要であると思っているのであれば、それは改善できる。そうする権利があるんです。そして、私たちがこのような薬害被害者であるというのは、ある意味、社会にも貢献しているんです。というのは、次の世代の人たちなどは、それによって薬害そのものについて知ることができ、国も,被害者の心境になるでしょうし、そして学術的な学者専門家が研究できるのは、あなたたちがいなければ、不可能かもしれない。残念だけどかつての状況では起きるべくして起きたのかもしれない。だからこそ皆さんは、いわゆる本当にノーマルな生活、普通の生活というのを、送る権利があります。それは具体的には、趣味を持つことを選び、ゴルフ、スキューバダイビングをすることであり、あと私は個人的には裁縫が好きですけれども、それを一人ですることはできないんです。助けてもらわなければなりません。例えば、裁断などは私一人ではできないのでだれかに助けてもらわないとできない。そういう人生を楽しむ権利があるんです。

また私の生活空間は(保証の拡大によって)広がりを見せています。そういったことに対して(聞き取り不可)。

クラウス
皆さん,戦い続けてください。尊厳のある人生のために、ぜひ戦ってほしいです。あなたたちは全員がみんなと同じ人生を送る権利があるんです。皆さんの権利なので得るまでは戦い続けないといけない。そして、この袋なんですけれども、これをぜひその戦いのシンボルとして、象徴として使ってください。

私たちは戦ったことによって補償を得ることができました。人生の質が大変良くなりました。皆さんも全く同じ権利があると僕は思っています。ぜひ戦い続けてください。どうもありがとうございます。

ワン
お金では幸せを買うことはありません。健康を買うこともできません。できないんですけれども、いくらか(のお金)で自分の人生、生活を改善できることができるんですね。自分はよく思うんですけれども、例えば子供の時に受けたいじめ、それに対する補償の金額って、いくらですか? それを金額にしたらどうなるんですか? それをもらえるんだったら、最終的にどういう額になるんですか? 仕事を失ったことでもらえる金額っていくらですか? 家族を失ったことでもらえる金額はいくらですか? 

自分は研究者なので、(置かれた状況に対する)怒りが甘いので、研究したくなりました。果たしていくらなのでしょうね。どこかで被害者が出て、例えば死者が出た場合は、なんとなくそこで金額って決まってたりするんですけれども。私みたいに毎日少しずつ苦しんでいる生活を送っている場合は、それは果たしてどういう額になるんでしょうか? 周りの人に毎日毎日いろんな助けを求める必要があるんですけれども、そういう苦痛って皆さんもきっと味わっているんじゃないかなと思うんですけれども、それに対する金額っていうのがいくらなんでしょうね?

ごめんなさいね,話し続けてしまいました。なんか皆さん何気に頷いてくれてたので、みんなわかってるのかなって思ってしまったんですよね。その辺。

なのでぜひ日本戦い続けてください。日本ファイトです。私自身も皆さんのために戦いますし、自分自身のためにも戦いますし、そして台湾の被害者のためにも戦います。ぜひ、そういう戦いの競争ぐらいやりましょう。

私たちはみんな年を取り続けています。多くの被害者は今60代じゃないでしょうか。一番年が上だとどうですかね。68歳、69歳、70歳くらいですかね。時間がもうそんなに残ってないんですよ。しかし、皆さんの戦い、そして私自身の戦い、その結果が残るんです。戦い続けましょう。

ウド
政治家に言われたんです。こんなに保証しなければならなかったら、ドイツは破産するよと。でも、ドイツは実際には破産しませんでした。そしてドイツは経済的にも非常に好調です。考えてください。皆さんが犠牲者であり、皆さんが要求する人であり、そして、現実に傷つけられてきた人たちなんです。そして、毎日生きていけるか、生きる力はあるのかないのかというふうに悩んでいるのも皆さんです。

先ほど何度か言いましたけれども、団体で合意する必要はないけれども、できれば目標は作ってください。そして、先ほども言ったように、三つの目標を作ってください。また、私どもの財団を作るにあたって、ずいぶんイギリスの被害者からの助言というのがありました。感謝してます。そして、(聞き取り不可)は長い道ではありましたけれども、成功しました。今度は私たちが皆さんに、例えば私も、できるところから皆さんを支援していきたいと思っています。(聞き取り不可)

クラウディア
ウドと私は、20年前にいろいろ放送局に行ったりとかして、そして他の人からもいろいろ言われました。そして、何が欲しいの? 何がしたいのみたいなことを言われたこともありました。それで2人で話し合って、本当にこのために戦っていこうか、これからの月日を費やして意味があるのかどうかと話し合いました。3年から5年、そういった日にちを投資するのはいいことだろうという結果を得、そうじゃないと子どもたちにそういった姿を見せることができないということで、とにかく試してみようということですね。決めるっていうことは、意味のあることです。(聞き取り不可)頑張ってやってきました。力はあります。たくさんの力はあります。でも、生きる力はきちんと残しておいてください。今から始めるというのは、決して時間がいっぱいたっぷりあるということではありません。ですから、利用できるものはぜひ使ってください。研究を今から始めるのでは遅すぎますので、イギリスやドイツの研究成果、数値的なデータは出てますので、それを使ってください。きっと私たちが必要としていることと、皆さんが必要としていることは同じだと思うんです。ですから、本当にこれから頑張ってやっていきたいと思っていただきたいと思います。そして、このように一緒に参加できたことを心から御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。

増山
今日は最初同時通訳を試み、できるだけその時短をしながら進めようと頑張ったのですが、本当に長時間お付き合いいただいてましてありがとうございます。まずゲストの皆さんに拍手をお願いいたします。

素晴らしい時間を共有できまして、とても楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。