私の名前はバーバラ・ベルトマー(Barbara Bertmar)です。
私は64歳で、ドイツのサリドマイド被害者です。障害をもって生きるということは簡単ではありません――私たちは皆、それを知っています。しかし、障害をもったまま年を重ねていくことは、さらに大変なことです――これも皆、よくわかっています。
私は30年前、スウェーデンで開かれたサリドマイド世界会議でゆかりさんに出会いました。そして最近、ケルンで再会しました。
私たちは、日本のサリドマイド被害者の現状について長く話し合い、彼女は特に医療的支援が不足していることを教えてくれました。サリドマイド被害者特有の問題に詳しい医師や看護師、理学療法士がいないのです。
皆さんは日本社会の対等な一員であり、他の人たちと同じようにその中にしっかりと属しています。他の誰かと同じように、尊厳をもって生きる権利があり、皆さんのニーズや訴えがきちんと考慮されるべきです。
ゆかりさんが「ONE TEAM」を設立したことは、とても素晴らしいことであり、それは絶対に必要なことだと私は思います。だからこそ、皆さんが彼女に加わり、彼女を支えてほしいと心から願っています。
このシンポジウムは、そのためのとても重要な一歩です。また、社会や政治家に皆さんの存在と問題を知ってもらうことは不可欠です。
たとえばドイツでは、サリドマイドを開発した製薬会社グリューネンタール社の前で追悼の抗議行動を行い、首都ベルリンでもデモ行進をしました。
もちろん、ドイツの状況をそのまま日本に当てはめることはできません。ですが、政治の場で皆さんの厳しい医療的状況を理解してもらうこと――
たとえば保健大臣などに、専門知識をもった医師や看護師、理学療法士の必要性を訴えることは、とても大切です。こうした専門家は、ドイツと協力して養成することもできるでしょう。
また、「ONE TEAM」という団体に、宗教、スポーツ、音楽、映画、演劇などの分野で知られる方――
男女それぞれの著名な方を名誉会長(または支援者)として迎えることも、社会の理解と共感を広げるうえで役立つかもしれません。簡単な道ではありません。
でも、それは一歩一歩、歩みを進めていく過程です。共に歩み出すことで、状況を改善するチャンスを手に入れられるのです。
ジャマイカのボブ・マーリーのレゲエの歌を知っていますか?
“Get up, stand up, stand up for your right!
Get up, stand up, don’t give up the fight!”
(立ち上がれ、自分の権利のために! 戦うことをあきらめるな!)
ありがとう(ARIGATŌ)――聞いてくださって感謝します。
皆さんの活動と目標が実を結びますように。
そして、2026年10月にオランダで開かれるサリドマイド世界会議で、またお会いできるのを楽しみにしています。
さようなら(SAYŌNARA)


