サリドマイドシンポジウム映像より
増山ゆかり:
絵を描くって、大変だと思いますが、何が支えでしたか? なぜ続けられるのでしょうか? 自分のお仕事にもされているので、大変だと思うのですが、その原動力というのでしょうかね。
中野寿子:
全然原動力じゃないんですね、これ。子供の頃、うちの兄弟たちがみんな学校や幼稚園に行って、家にボツンと私一人でいるから。父が本を読むことと絵を描くことを教えてくれたんですね。
児童文学全集みたいなのをバンバン買ってくれたから、 本を読むのはすごい好きで、その傍らで、私初めて父が水彩絵具の使い方を教えてくれた日のこと、今でも覚えてるんですけどね。
父が若い頃絵を描くのが好きで上手く描いていたのを教えてもらった。これをやっていれば時間が作れる。本を読んで絵を描いていれば、一日家にいることがちょっと許される、みたいな気持ちがあって、絵を描くしかなかった。
ここしか私の居場所がない。好き嫌いとか、上手い下手ではないの。教えてもらって、たまたまこれ続けられそうだから、続けちゃおうかなって。ひたすら絵を描いて、そのうち漫画を描き始めた。ストーリー漫画で、漫画家になろうと思った。漫画家だったら家にいて絵を描いていればいいから。





ここで掲載した作品はどれも会場設営中に撮影したものです。
歪みのない状態の作品はまろびね工房で見られます。



“中野寿子さんの展示作品” への1件の返信
コメントは受け付けていません。